韓国の地下鉄・バスはクレジットカードのタッチで乗れる?【2026年冬】日本のカードの今と、券売機・済州島・代わりの手段
ソウルの地下鉄と市内バスは、2026年10月時点で日本のVisaやApple Payをかざしても乗れません。2026年3月17日からは券売機で海外のカードが使え(手数料平均3.7%)、済州島の市内バスはVisaのタッチに対応。2027年からの計画と運賃を、ソウル市・Tmoney・Visa Koreaの発表で確かめました。
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目次
ソウルの地下鉄・バスは、日本のクレジットカードのタッチではまだ乗れない
2026年10月31日の時点で、ソウルの地下鉄と市内バスの改札や車内の端末に、日本で発行したVisaやMastercardをかざして乗ることはできません。Visa Korea は2026年4月の発表で、首都圏を含む韓国の公共交通は「今も閉じた方式の交通決済」に基づいていると書いています。改札を通るには、T-moneyなどの韓国の交通カードか、1回用の交通カードが要ります。
日本の一部の電車やバスと同じ感覚でクレジットカードをかざしても、ソウルの改札は開きません。iPhoneのApple Payに入れた日本のカードも同じです。ソウル市は2026年3月、iPhoneのモバイルT-moneyに海外のカードでチャージする仕組みについて、Appleとの協議を続けていると説明しています。これはチャージの話で、改札にApple Payをかざして乗る話とは別です。
変わったのは、駅の券売機です。2026年3月17日から、ソウルの地下鉄1〜8号線の新しい券売機で、海外で発行したクレジットカードやデビットカードが使えるようになりました。改札に直接タッチする話とは別の変更です。
2026年3月から変わった、駅の券売機
ソウル市の発表では、海外発行のカードが使えるのは、1〜8号線の273駅に置かれた新しい交通カード発売機440台です。買えるものと手数料は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 始まった日 | 2026年3月17日(1回用乗車券はこの日の始発から) |
| 使える機械 | 地下鉄1〜8号線の273駅にある新しい交通カード発売機(440台) |
| 使えるカード | 海外で発行したVisa・Mastercardなどのクレジットカードとデビットカード |
| 買えるもの | 1回用乗車券、気候同行カードの短期券(1・2・3・5・7日券)の購入とチャージ |
| 手数料 | 平均3.7%のサービス利用料 |
発表に名前が出ているブランドはVisaとMastercardで、そのあとに「など」と続きます。JCBやアメリカン・エキスプレスが使えるかは書かれていません。券売機でApple Payが使えるかも、発表には出てきません。日本のJCBカードしか持っていない人は、現金があれば困りません。
手数料の3.7%は平均の値です。5,000ウォン(約589円)の1日券なら、およそ185ウォン(約22円)が上乗せされる計算になります。カード会社の海外利用の手数料はこれとは別にかかります。自分のカードの料率は海外でカードを使うときの手数料で確かめられます。
今日のレート 1,000₩ = 117.8円韓国ウォン⇄円のレート計算と早見表 →
2025年9月から一部の駅で新しい券売機が動き始めましたが、そのとき使えたのは韓国国内のカードだけでした。ソウル市の2025年10月の資料にそう書かれています。海外のカードで買えるようになったのは2026年3月17日からです。
タッチで乗れるようになるのはいつ?
決まった開始日はまだありません。公式に出ている計画は次のとおりです。
- Tmoneyは2026年9月17日、Visa・Mastercard・ユニオンペイ・JCBなどの国際ブランドと、韓国のハナカードと組んで、海外のカードをそのままバスなどの端末にかざして乗れる仕組み(オープンループ)を作ると発表しました。Tmoneyは、T-moneyカードを発行している会社です。2026年末までに開発と試験を終え、2027年にソウルの市内バスから始め、仁川のバスや空港バスへ広げる計画です。提携したハナカードは、2027年1月に正式に始める予定だと報じられています。日付と対象の路線は発表されていません。
- ソウル市の段階計画(2025年10月)では、2025〜2026年にバスの端末を対応させ、2027年に地下鉄1〜8号線の改札の端末を取り替え、2028〜2030年にマウルバス(地域を回る小型バス)や民間の鉄道へ広げます。乗換割引を効かせるには、新しい精算の仕組みが要るとも書かれています。
- Visa Koreaの発表では、全面的な導入の目標はソウルが2030年、釜山が2028年です。細かい進め方はこれから協議するとしています。
運賃が交通カードと同じになるのか、乗換割引が効くのか、1回ごとの手数料があるのかは、どの発表にも書かれていません。始まる日と条件が発表されたら、この記事を更新します。2026年12月から2027年1月の旅行では、交通カードを用意する前提で準備します。
済州島の市内バスは、Visaのタッチで乗れる
韓国で例外なのは済州島です。Visa Koreaは2025年8月14日、済州島の市内バスで海外のカードをかざして乗れる仕組みが始まったと発表しました。発行した国に関係なく、Visaのカードなら乗車券を買わずに済州のバスに乗れる、と書かれています。韓国の公共交通では初めての導入例です。
発表はスマホやスマートウォッチでのタッチにも触れていますが、Apple Payなどのサービス名や、Visa以外のブランドで済州のバスに乗れるかは書かれていません。MastercardやJCBで乗れるかは発表からは確かめられないので、Visaを持っていない人は済州でも交通カードがあれば確実です。済州の回り方は済州島の旅行ガイドにまとめています。
今の旅行で乗るなら、どれを使う?
ソウルの地下鉄と市内バスの運賃と、改札を通るための手段を並べます。円はすべて欧州中央銀行の参照レートをもとにした2026年10月30日の値(1ウォン≒0.1178円)で計算した目安です。
| 乗り物 | 交通カード | 1回用の交通カード・現金 |
|---|---|---|
| 地下鉄(大人、10kmまで) | 1,550ウォン(約183円) | 1,650ウォン(約194円)+保証金500ウォン |
| 市内バス(幹線・支線、大人) | 1,500ウォン(約177円) | 現金1,500ウォン |
地下鉄の運賃は2025年6月28日から上の額で、10kmを超えると5kmごとに100ウォン足されます。6時30分より前に交通カードで乗ると、大人は1,240ウォンです。バスの運賃は2023年8月からこの額です。交通カードで乗り換えると、30分以内(21時から翌7時は60分以内)なら、続けて5回乗るまで乗換割引が効きます。1回用は地下鉄で交通カードより100ウォン高く、乗るたびに買うので、何度も乗る旅行では交通カードを持つほうが手間も費用も減ります。
手段は4つあります。
- T-moneyは実物の交通カードで、コンビニで買えます。チャージもコンビニや駅の機械でできます。2026年3月から券売機で海外のカードが使えるようになったのは気候同行カードと1回用乗車券で、一般のT-moneyのチャージはソウル市の発表に含まれていません。チャージ用の現金を少し持っていれば困りません。
- WOWPASSは、店での支払いに使うカードに交通カードの機能が付いたものです。公式サイトには、アプリから海外のカード(Mastercard・JCB・Visa)でチャージできると書かれています。公式ガイドでは支払いの残高と交通の残高は別なので、交通に使う残高は別に確かめます。違いはT-moneyとWOWPASSの違いで比べています。
- 気候同行カードの短期券は、1日券5,000ウォン(約589円)から7日券20,000ウォン(約2,356円)まであり、期間中はソウル市内の地下鉄とソウル市のバスに乗り放題です。新盆唐線や広域バス、空港バスなどは対象外です。カード本体は別に3,000ウォン(約353円)。上の券売機なら日本のVisaやMastercardで買えます。30日券は2026年10月1日で終わりました。使える範囲と元が取れる回数は気候同行カードの短期券で確かめられます。
- 1回用の交通カードは、券売機で行き先を選び、運賃と保証金500ウォンを払って買います。降りた駅の保証金払い戻し機で500ウォンが戻ります。
乗り方そのもの(路線の色、乗換、バスの乗り降り)はソウルの地下鉄とバスの乗り方にまとめています。空港から市内へ出るときの交通カードの使い方は仁川空港からソウル駅への行き方で確かめられます。
「日本のカードでタッチして乗れた」という話の中身
SNSや旅行記で「日本で作ったカードで韓国の改札を通れた」という話を見かけることがあります。一つは、韓国の交通カードの機能を載せたプリペイドカードです。たとえばトラベルウォレットJAPANは2026年5月の発表で、日本で発行する「Travel Payカード」が韓国の地下鉄やソウル・釜山などの市内バスでタッチして乗れる、と案内しています。これはVisaのタッチ決済で改札を通る仕組みとは別物です。ふつうの日本のクレジットカードが同じように使えるわけではありません。
もう一つは済州島のバスです。Visaのタッチで乗れたという話が済州のものなら、上のとおり正しい内容です。ソウルや釜山の地下鉄とは別の話です。
出発の前に確かめておくこと
- 使う交通カード(T-money、WOWPASS、気候同行カードの短期券)を決め、買う場所とチャージの手段を確かめる
- 券売機で日本のカードを使うなら、そのカードがVisaかMastercardか。JCBだけなら現金も用意する
- チャージや1回用の交通カードの購入に使う現金(ウォン)を少し持っておく
- 済州島へ行くなら、Visaのカードを1枚持っていく
- 出発の直前に、Tmoneyやソウル市からタッチ乗車の開始の発表が出ていないか
ウォンの現金を引き出す方法は韓国のATMでウォンを引き出す方法、店でのカードの使い方は韓国旅行のクレジットカードにまとめています。






