ソウルの冷麺【2026年】平壌冷麺と咸興冷麺の違い、又来屋18,000ウォンなど老舗の値段・時間・休みと、冬の食べ物だった記録
ソウルの冷麺は、そば粉の麺を冷たいスープで食べる平壌冷麺と、でんぷんの麺を辛いたれで混ぜる咸興冷麺の2系統。韓国民族文化大百科と韓国観光公社で違いと冬の食べ物だった記録を、ソウル観光財団と観光公社で又来屋・筆洞麺屋・平壌麺屋・南浦麺屋・五壮洞の店の駅・時間・休みと乙密台の住所・時間を確かめ、2026年の報道の値段(1杯15,000〜18,000ウォン)を円の目安つきでまとめました。
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目次
平壌冷麺はそば粉の麺とスープ、咸興冷麺はでんぷんの麺を辛いたれで
ソウルで「冷麺」と書かれた店に入ると、たいてい2つの系統のどちらかです。北朝鮮の平壌(ピョンヤン)の流れをくむ平壌冷麺と、咸興(ハムン)の流れをくむ咸興冷麺で、麺の材料も食べ方も違います。韓国学中央研究院の韓国民族文化大百科と韓国観光公社の説明をまとめると、次のようになります。
| 項目 | 平壌冷麺 | 咸興冷麺 |
|---|---|---|
| 麺 | そば粉に少しでんぷんを混ぜる(百科) | でんぷんの麺。百科と観光公社はじゃがいも、ソウル観光財団の店の紹介はさつまいもと書く |
| 食べ方 | 冷たいスープに麺を入れる | 百科は汁に入れず辛いたれで混ぜる食べ方を書く。観光公社は汁ありと汁なしの両方を挙げる |
| スープ・具 | 百科は昔のきじのスープと大根の水キムチの汁、観光公社は牛肉と牛すねの骨のスープと書く | 百科は、コチュジャンで味をつけたカレイやエイの刺身をのせると書く |
| 味 | 穏やかで薄味(観光公社) | 辛く、麺に弾力がある(観光公社・コリア・タイムズ) |
観光公社は冷麺を「ムルネンミョン(水冷麺)」と「ビビンネンミョン(混ぜ冷麺)」の2つに分けて説明しています。ムルは冷たいスープに入った冷麺、ビビンはコチュジャンのたれで和える汁なしの冷麺です。店によってはムルとビビンの両方があるので、店の系統と頼む1杯は分けて考えます。
平壌冷麺のスープは、観光公社の説明どおり穏やかな味です。百科は、酢やからし、砂糖は食べるときに入れると書いていて、卓上の調味料を自分で足して好みの味にします。辛いものが食べたいならビビン、スープを飲みたいならムルと決めておくと、注文で迷いません。
冷麺は冬の食べ物だった?
いまの韓国では、冷麺は夏によく食べられています。ただ、百科は、朝鮮時代の年中行事の記録『東国歳時記』で冷麺が冬の季節の食べ物として挙げられていると書き、いまは夏によく食べると続けています。英字紙のコリア・タイムズ(2025年6月)も、冷麺はもともと北の地方の冬の料理だったと紹介しています。
冬が本来の季節だった理由までは、百科もコリア・タイムズも書いていません。冬にソウルで冷麺を食べるのは、『東国歳時記』が挙げた季節に食べることになります。冬に外で食べる温かい物は韓国の冬の屋台グルメにまとめています。
老舗の冷麺は1杯15,000〜18,000ウォン
ソウルの冷麺の老舗は、ここ数年で値段が上がっています。各店の公式の値段表は確かめられなかったので、韓国の報道の数字を載せます。インサイト(2026年5月18日)と SBS Biz(2026年6月2日)が伝えた1杯の値段は次のとおりです。
| 店 | 冷麺1杯 | 円の目安 |
|---|---|---|
| 又来屋 | 18,000ウォン(16,000ウォンから値上げ) | 約2,120円 |
| 乙密台 | 16,000ウォン | 約1,880円 |
| 南浦麺屋 | 16,000ウォン(15,000ウォンから値上げ) | 約1,880円 |
| 筆洞麺屋 | 15,000ウォン | 約1,770円 |
| 平壌麺屋 | 15,000ウォン | 約1,770円 |
| 乙支麺屋 | 15,000ウォン | 約1,770円 |
インサイトは、韓国消費者院の価格情報「チャムガギョク」で、2026年3月のソウルの冷麺1杯の平均が12,538ウォン(約1,480円)だったと伝えています。SBS Biz(2026年6月2日)は、統計の名前や月を示さずに、ソウルの平均を12,600ウォンと伝えています。老舗は平均より約2,500〜5,500ウォン高い計算です。
今日のレート 1,000₩ = 117.8円韓国ウォン⇄円のレート計算と早見表 →
咸興冷麺の店では、ソウル観光財団の明洞咸興麺屋(ミョンドン ハムンミョノク)の紹介に冷麺14,000ウォン(約1,650円)とあります。値段は報道や紹介の時点のものなので、店に入ったらメニューで今の値段を確かめてください。円は欧州中央銀行の2026年10月30日の参考レート(1ウォン≒0.1178円)で換算した目安です。ソウルの食事の相場全体は韓国旅行のグルメと予算で比べられます。
平壌冷麺の店(中区・麻浦区)
住所・最寄り駅・時間は、ソウル観光財団(Visit Seoul)と韓国観光公社(VisitKorea)の店の紹介で確かめました。2つの紹介で時間や休みが違う店があり、その場合は両方を書いています。ソウル観光財団の紹介のほうが新しい(2026年6〜9月の編集)ので、迷ったらそちらを目安にします。
| 店 | 最寄り駅 | 営業時間 | 休み |
|---|---|---|---|
| 又来屋 | 乙支路4街駅 4番出口から99m | 11:30〜21:00、ラストオーダー20:20(財団)。観光公社は21:30まで | 月曜、旧正月、秋夕 |
| 筆洞麺屋 | 忠武路駅 1番出口から293m | 11:00〜15:00、17:00〜20:20(財団)。観光公社は月〜土 11:00〜20:30 | 日曜、旧正月、秋夕 |
| 平壌麺屋 | 東大門歴史文化公園駅 5番出口から187m | 11:00〜21:30(財団) | 月曜 |
| 南浦麺屋 | 乙支路入口駅 1-1番出口から150m | 平日 11:00〜22:00、土日 11:00〜21:00(財団)。観光公社は11:30から | 財団は毎日営業、観光公社は旧正月と秋夕が休み |
| 乙密台 | 麻浦区 崇文ギル24(観光公社) | 11:00〜22:00(観光公社) | 年中無休(観光公社) |
又来屋(ウレオク)、筆洞麺屋(ピルドンミョノク)、平壌麺屋(ピョンヤンミョノク)、南浦麺屋(ナムポミョノク)はどれも中区にあり、地下鉄の出口から300m以内です。観光公社は、又来屋と筆洞麺屋を2023年版のミシュランガイドに載った店として紹介しています。ミシュランの公式ページは2026年11月1日の確認では中身が読めず、今の掲載は確かめられませんでした。
乙密台(ウルミルデ)は麻浦区にあり、ほかの4店とは離れています。観光公社の紹介に最寄り駅の記載がないので、住所を地図アプリに入れて行き方を調べます。乙支麺屋(ウルチミョノク)は、もとの乙支路の店が再開発で2022年6月25日に営業をやめ(ソウル新聞)、2025年7月の報道(ブロックメディア)は鍾路区の楽園洞で営業していると伝えています。移転後の営業時間は公的な紹介で確かめられなかったので、行く前に地図アプリで見ておきます。
中区の4店は、明洞や東大門の近くの駅が最寄りです。平壌麺屋は東大門歴史文化公園駅の5番出口から歩けます。買い物の前後に寄るなら、東大門の買い物の回り方と組み合わせると移動が少なくて済みます。駅名と出口の探し方はNAVER Mapの使い方に書いています。
咸興冷麺なら五壮洞(オジャンドン)か明洞
咸興冷麺の店は、乙支路4街駅に近い五壮洞に集まっています。ソウル観光財団の紹介では次のとおりです。
| 店 | 最寄り駅 | 営業時間 | 休み |
|---|---|---|---|
| 五壮洞咸興冷麺 | 乙支路4街駅 8番出口から351m | 11:00〜20:00。月・木・金は15:30〜17:00が休憩 | 火曜、旧正月、秋夕 |
| 五壮洞興南家 | 乙支路4街駅 8番出口から411m | 11:00〜20:30 | 第2・第4水曜(祝日なら翌日)、旧正月、秋夕 |
| 明洞咸興麺屋 | 明洞駅 8番出口から226m | 11:00〜20:00 | 日曜、旧正月、秋夕 |
五壮洞咸興冷麺(オジャンドン ハムンネンミョン)と五壮洞興南家(オジャンドン フンナムチプ)は、どちらも乙支路4街駅の8番出口から歩ける距離にあり、住所は同じ通り(マルンネ路)の108と114です。財団は興南家の麺をさつまいものでんぷんの麺と紹介しています。観光公社も咸興冷麺の麺を弾力のある麺と説明しています。明洞で買い物をする日は、明洞咸興麺屋が駅から近く、明洞餃子のカルグクスと並べて昼と夜の候補にできます。
行く前に決めておくこと
- 平壌冷麺(中区の老舗・乙密台)か咸興冷麺(五壮洞・明洞)か。
- ムル(スープ)かビビン(辛いたれ)か。薄味が苦手なら、からしと酢を足す前提で行く。
- 休みの曜日。又来屋と平壌麺屋は月曜、筆洞麺屋と明洞咸興麺屋は日曜、五壮洞咸興冷麺は火曜が休み。
- 旧正月と秋夕は、表の店の多くが休みと案内している。2027年の旧正月に行くなら日付を先に調べる。
- 予算は老舗で1人15,000〜18,000ウォン(約1,770〜2,120円)。2人以上なら冷麺のほかに一品足す分も見ておく。
はさみで麺を切るか、温かいスープ(ユクス)が出るかは、店ごとに違い、公的な紹介では確かめられませんでした。店の人に聞くか、卓上を見て合わせてください。冷麺は1杯ずつの値段なので、何人で何を頼んだかを残しておくと、あとで割り勘するときに計算が合わせやすくなります。釜山で小麦粉の麺の冷麺(ミルミョン)を食べるなら釜山グルメを見てください。






