韓国出張のレシート管理術【2026年版】領収書の種類と経費精算前の確認ポイント

韓国出張で受け取る領収書・税金計算書・現金領収書の違いを整理。勤務先への事前確認、写真と業務目的の記録、円換算と原本の保存を分けて確認する流れを説明します。

2026年10月15日 更新10分で読めます

1. 韓国出張のレシート、旅行ガイドの語彙だけでは足りない理由

韓国出張の経費精算では、합계(ハプッケ/合計)や부가세(プガッセ/付加価値税)の意味を読むだけでなく、支払先・日付・業務目的を説明できる記録が必要です。韓国で発行された書類の種類と、日本の勤務先が求める提出書類は別に確認しましょう。事業者登録番号の有無だけで、経費として認められるかどうかを一律に判断することはできません。

1-1. 「これは接待費?個人の食事?」を後から思い出せない

取引先との会食も、移動中に一人で入ったカフェも、レシートの見た目はほとんど同じです。金額と店名だけを見ても、それが接待費なのか個人の食事なのかは後から判断できません。出張が終わって数日〜数週間後に経費精算書を書く頃には、「このカフェのレシート、誰と何のために入ったんだっけ」と記憶をたどる作業から始めることになります。

1-2. 出張前に勤務先へ確認しておくこと

必要な領収書の宛名、会食時に残す参加者・目的、外貨を円換算する方法、原本の提出方法を経理に確認しておきます。ホテルなどで会社名入りの書類が必要なら、予約時や支払い前に発行できるか聞いておくと、帰国後の問い合わせを減らせます。韓国の税務上の書類が発行できることと、勤務先の精算条件を満たすことは同じではありません。

1-3. 枚数が増えても、写真と原本を対応させる

移動・宿泊・会食・タクシーと支払いが増えるほど、財布やカバンの中でレシートが混ざりやすくなります。受け取った日に全体を撮影し、日付や支払先を手がかりに原本と対応させておきましょう。文字が薄いものや長い明細は、撮影後に拡大して読み取れるか確認します。保管方法が決まるまでは、写真があるという理由だけで原本を処分しないでください。

2. 書類の名前と記載欄をどう確認する?

합계(ハプッケ)・부가세(プガッセ)・봉사료(ポンサリョ)などの基本語彙は韓国語レシートの読み方ガイドで確認できます。ここでは出張で見かける書類名と、確認を分けたい項目を整理します。

2-1. 사업자등록번호(サオプチャ・トゥンノクポノ/事業者登録番号)は店舗情報と一緒に撮る

사업자등록번호(サオプチャ・トゥンノクポノ)は事業者の登録番号を示す欄です。番号だけを切り取らず、店舗名・日付・金額を含めた書類全体を残しましょう。記載がない、薄くて読めないといった場合は、別の明細や書類を発行できるか支払先へ確認します。その番号の有無による精算可否は、勤務先に確認してください。

2-2. 세금계산서(セグムケサンソ)と영수증(ヨンスジュン)を同じものとして扱わない

영수증(ヨンスジュン)は領収書、간이영수증(カニ・ヨンスジュン)は簡易領収書、세금계산서(セグムケサンソ)は税金計算書を指す語です。受け取った紙に영수증(ヨンスジュン)とあっても、それだけで간이영수증(カニ・ヨンスジュン)に分類したり、日本の経費精算で十分な書類と判断したりしないようにします。

韓国国税庁の案内では、電子の세금계산서(セグムケサンソ)は所定の形式で生成・発行・送信されるXMLファイルそのものと説明されています。画面の印刷や写真を残すことと、電子の原データを受領することも区別が必要です。取引で세금계산서(セグムケサンソ)を求められる場合は、勤務先と支払先へ必要な名義・形式・受け取り方を確認しましょう。ホテルや大口取引に限って必要になる、と一律に決めることはできません。

2-3. 현금영수증(ヒョングムヨンスジュン/現金領収書)は用途を確認する

韓国の현금영수증(ヒョングムヨンスジュン)は、現金での取引日時や金額などを記録する仕組みです。韓国国税庁は、消費者の所得控除に加えて、事業に関係する지출증빙(チチュル・チュンビン/支出証明)としての利用も説明しています。個人向けの税制優遇だけの書類とはいえません。

ただし、この韓国での税務上の説明から、日本の勤務先で使える書類や旅行者の控除資格までは判断できません。出張者は「外国人だから不要」と一律に断るのではなく、勤務先が求める証憑と現地での発行方法を確認します。発行方法がわからなくても、支払いの明細・日付・金額がわかる書類は受け取り、原本を残して経理へ相談しましょう。

2-4. 税・サービス料を二重に足さない

소계(ソゲ/小計)、봉사료(ポンサリョ/サービス料)、부가세(プガッセ/付加価値税)、합계(ハプッケ/合計)が並んでいても、表示された税額がすでに合計に含まれている場合があります。各欄を機械的に足す前に、税込・税別の表示と実際に支払った総額を確認してください。サービス料の有無や率も店舗の表示で確認し、地域や店の価格帯だけから見積もらないようにします。

3. 出張中の記録フロー:撮ったときに「何の経費か」を残す

3-1. 撮影・翻訳・円換算の結果を原本と照合する

TabiRecoはレシートの撮影から店名・品目・金額を読み取り、日本語訳や日本円への換算を確認できる記録手段の一つです。撮影後は、通貨、日付、合計額が原本と合っているか見返します。反射や折れ目で読みにくい場合は撮り直し、読み取り結果をそのまま精算額と決めないことが大切です。

アプリに表示される円換算額と、会社の経費精算で使う円換算額が一致するとは限りません。会社指定のレート・基準日・カード請求額など、採用する方法を確認し、元のウォン金額も残しておきます。

今日のレート 1,000₩ = 118.6円韓国ウォン⇄円のレート計算と早見表 →

3-2. レシートに対応するメモへ取引先名・目的を残す

レシートに対応するメモへ「A社との商談・会食」のように一言添えておくと、帰国後に経費精算書を書く際の判断材料が残ります。参加者など会社が求める項目も、その場で書き留めましょう。費目は勤務先の規程に合わせて確認します。

レシートの店名・日付・通貨・金額と、業務目的・参加者のメモを一件ずつ対応させる図。

レシートの店名・日付・通貨・金額と、業務目的・参加者・勤務先の提出条件を記したメモを、同じ参照マーカー(図では記録A)で一件ずつ対応させます。抽象的な記録手順の図であり、アプリの画面やエクスポート機能、会社の精算承認や法定保存への適合を示すものではありません。

本文の整理図。抽象的な説明図。会社の提出条件と原本保存ルールを確認。

3-3. 複数都市・複数通貨でも元の金額を残す

ソウルと釜山を移動する出張や、韓国のあとに台湾へ立ち寄る出張では、同じ旅行フォルダに記録をまとめると支出を見返しやすくなります。韓国ウォンを含む31通貨の円換算に対応していますが、精算用には元の通貨・金額と会社指定の換算方法も確認してください。

台湾での予算の考え方は、台湾の物価ガイドで確認できます。

4. 帰国後:提出用データと原本の扱いを確認する

写真とメモがそろっていれば、帰国後は支出を一件ずつ思い出す負担を減らせます。記録した一覧から私費を分け、会社の提出様式に必要な情報をそろえましょう。撮影漏れや重複も、支払い明細と照合して確認します。

4-1. Web版で一覧を確認し、出力機能の提供状況を確かめる

2026年10月15日時点の公式案内によると、Web版(app.tabire.co)では、記録済みのレシートを一覧し、CSV・Excel・画像ZIPで書き出せるとされています。料金欄ではCSV・Excelの経費エクスポートをUnlimited(月額580円)の機能として案内しています。画像ZIPを含め、必要な出力形式と利用プランを出張前のWeb版の画面で確認してください。利用できる場合も、出力ファイルが会社の提出様式を満たすか確認し、必要に応じて費目や業務目的を補います。帰国後の整理の流れは海外出張の経費精算ガイドも参照できます。

4-2. 提出前に確認すべき3点

  • 支払先・日付・通貨・金額が読み取れ、業務目的や参加者など必要な情報がそろっているか
  • 税込・税別やサービス料の扱いを確認し、実際の支払額と会社指定の円換算方法に合っているか
  • 会社が指定する提出・保存方法を確認し、原本と写真・明細を対応させているか

日本の国税庁は、スキャナ保存には入力や保存の要件があり、紙の廃棄にも読み取り後の同等確認などの条件があると説明しています。写真を撮る、CSVにまとめるという操作だけで、その要件を満たすとは判断できません。原本を処分してよいかは、会社が採用する保存方法を確認してから決めてください。旅費記録の機能を比較したい場合は韓国旅行向け旅費管理アプリ比較も参照できます。

5. 書類の種類・業務目的・支払額をセットで残す

  • 出張前:必要な宛名・書類・円換算・原本の扱いを勤務先へ確認する
  • 現地:書類全体を撮り、支払いの明細と業務目的を残す
  • 帰国後:読み取り結果と支払額を照合し、会社の様式・保存方法に合わせて提出する

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